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「全力・全員・不屈」を貫き初の全国ベスト4~ベガルタ仙台ジュニアJFA全日本U-12サッカー選手権大会レポート

2020.01.28

 2019シーズンの立ち上げ時、「年末に行われるJFA第43回全日本U-12サッカー選手権大会に出場し、全国ベスト4に進出し白波スタジアムのピッチに立つ」ことを目標としたベガルタ仙台ジュニア。その目標は見事現実のものとなった。

 この1年間、春に行われた「チビリンピック2019JA全農杯全国小学生選抜サッカー大会」で全国ベスト4となり、夏に行われた「U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ」ではハイレベルな相手との苦しい戦いの中、様々なことを学んだ。そして「JFA第43回全日本U-12サッカー選手権大会」では11月に行われた宮城県大会を勝ち抜き、12月26~29日、鹿児島県内で行われた全国大会へと進出を決めた。

 今大会は「全力・全員・不屈」をチームのテーマとし、意気込んで臨んだ1次ラウンドだったが、初日午前の名古屋グランパスU-12(愛知)に0-1で敗れてしまう。しかし、気持ちを切り替えて臨んだ午後のMSS(大分)戦はFW伊藤琉斗(6年)とDF木村陸(6年)が2得点ずつを挙げ、MF阿部琉海(6年)も終盤ゴールを決めて5-0と快勝。2日目午前の和歌山ヴィーヴォまつえ(和歌山)戦は伊藤のゴールとオウンゴールで2-1と勝利し、1次ラウンドをグループ1位で勝ち抜いた。

 そして2日目午後の決勝トーナメントラウンド16は強豪横浜F・マリノスプライマリー(神奈川1)との対戦。開始3分で失点する苦しい展開だったが、MF松田匠未(6年)のコーナーキックからキャプテンDF似内久穏(6年)がシュートを決めて同点。その後は全員が守備で奮闘。GK小川陽海(6年)は守備範囲の広さを生かし、時にはペナルティエリアの外へ出る勇敢な守備を見せた。DF野川一聡(6年)は対人守備での体の入れ方が絶妙で球際勝負に打ち勝ち、木村は相手のクロスやシュートを丁寧にはね返す。さらには似内が奪ったボールを正確な逆サイドへのロングパスで攻撃へとつなげた。そして1-1で迎えた試合終盤。途中出場MF壱岐翼(6年)のクロスにゴール前で合わせたのは、やはり途中出場のFW佐々木亮(5年)。小柄ながらファーストディフェンスで奮闘し、前線で起点となっていた佐々木が見事ゴールを決めて逆転。2-1と劇的勝利を飾った。

 3日目午前、白波スタジアムのサブグラウンド、鹿児島県立鴨池補助競技場で行われた準々決勝は八尾大正FC(大阪)との対戦。夏のワールドチャレンジで0-9と大敗を喫した大阪府U-12トレセンに選出されたメンバーも在籍している強豪だったが、選手たちは自信を持って優位に試合を進め、夏からの成長を見せた。伊藤が2ゴールを挙げて2-0で勝利し、悲願の準決勝進出を決めた。午後、白波スタジアムで行われた準決勝は柏レイソルU-12(千葉)も全力で戦ったが、前後半20分でも双方得点が入らず延長戦へ。延長戦も終盤まで0-0の状況が続き、PK戦突入かと思われた49分、相手のミドルシュートが決まってしまい、0-1で試合終了。決勝進出はならず、選手たちは悔し涙を流したが、全力を尽くした戦いに会場からは大きな拍手を浴びた。

 大会を振り返り、福田直人監督は「大会テーマである『夢と、走れ。仲間と、走れ。』の下、選手やコーチたちはチーム一丸となって全力で走り続けてくれました」と全試合全力を尽くした選手やスタッフを称えた。キャプテンの似内は「ベンチからも声が大きくかかっていたので、このチームでここまで来られて良かったです」とベンチで出番を待つ選手を含め、全員で戦えたことを誇った。そして何よりこのチームにはどんな状況でも諦めない不屈の精神があった。横浜FMプライマリー戦後に野川は「このチームの強みは雰囲気です。明るくてみんないつも笑いが途切れないようなチームができているのが良いところだと思います」と語り、福田監督も「うちのチームは元気で、1日目も初戦負けているにもかかわらず、宿舎で元気が良かったです」と厳しい状況でも明るさを失わずに戦えたという。「全力・全員・不屈」というこの大会でのチームのテーマを最後まで貫けたことが快進撃につながった。

 大会の余韻冷めやらぬ中、2020シーズンは既にスタートし、1月12~13日に行われ、3~5年生の新チームで戦った「チビリンピック2020JA全農杯全国小学生選抜サッカー宮城県大会」では3月に行われる東北大会出場権を勝ち取った。会場には新チームの戦いを温かく見守る6年生の姿があった。この一体感こそがベガルタ仙台ジュニアの強みだろう。新チームも「全力・全員・不屈」を忘れず、全国の頂点を目指して戦うことを期待したい。

(3位表彰を受けるMF阿部琉海)

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