23年連続の宮崎県延岡キャンプ。積み重ねた交流が生み出す、延岡生まれの「ベガルタ愛」

「いつか、延岡出身・ベガルタはえぬき選手の誕生を」読谷山洋司延岡市長を表敬訪問

 1月29日、佐々木知廣代表取締役社長、伊藤彰監督が、読谷山洋司延岡市長を表敬訪問しました。佐々木社長は「立派な芝と練習環境を与えて下さり、ありがとうございます」と、延岡市の街をあげての支援や協力に感謝を述べました。練習場となる西階運動公園陸上競技場の青々とした天然芝のピッチは、「ベガルタ仙台のキャンプのために」と今年も最高の状態に整備していただきました。

「選手たちもすばらしい芝で練習をさせていただいています。J2優勝を掴むために、ここ延岡でしっかり準備することが大切で、多くの練習試合も行っていきます」と伊藤監督。「練習試合の後に、練習場から歩いてホテルまで帰りました。街の方から『がんばって!』と声をかけていただいて、人の温かさを感じました」と、開幕へ向けた厳しいトレーニングを様々な側面から支えてくれる延岡の方々の優しさに触れながら、キャンプを進めていきます。

 延岡市とベガルタ仙台はこのキャンプが縁となって、2004年から地域間交流事業を進めています。夏休みには延岡市選抜の小学生をユアテックスタジアム仙台に招待し、交流試合を行ってきました。コロナ禍で一時中断していたものの、昨年8月、3年ぶりに復活しました。U-12延岡選抜の選手15人がユアスタを訪れ、交流試合を実施。ホームゲーム観戦や震災遺構の見学などを行いました。

「23年の積み重ねの成果です。延岡にも将来プロサッカー選手として活躍を夢見る子どもたちがいる。仙台での試合、子ども同士の交流が本当に嬉しいです。スタジアムで試合をすれば『ベガルタに入りたい!』という気持ちになりますね」と読谷山市長。佐々木社長も「延岡出身、仙台はえぬき選手が実現すればいいですね」と交流の先に描く未来へ思いを馳せます。23年積み重ねた大切な歴史、いつか延岡と仙台の夢が叶う時が訪れますように。

地域の方々とのふれあいの時間。マスコット・ベガッ太も延岡を訪問

 子どもたちの元気な声が校庭いっぱいに響き渡りました。1月28日、ベガルタ仙台のマスコット・ベガッ太が、延岡市の児童館を訪問。小学校のグラウンドで、子どもたちと元気に交流しました。コロナ禍の影響で中止していたベガッ太の延岡訪問は、実に3年ぶり。久しぶりの交流に気合が入っています。

 温暖な気候の延岡ですが、この日はめずらしく冷え込みが厳しかったので、鬼ごっこで元気に体を温めました。鬼役が得意のベガッ太、子どもたちと楽しく遊びました。たっぷり体を動かした後は、サイン会も開催。お土産のクリアファイルやカードにイラストやメッセージを入れてプレゼントしました。子どもたちからたくさんの笑顔をもらい、ベガッ太も嬉しそう。いつか仙台へ遊びに来てね。ベガルタ仙台への応援、これからもよろしくお願いします!

 子どもたちと触れ合った後は、延岡駅前を散策。ここ数年で、延岡駅前は開発整備が進み、新たな施設が立ち並んでいました。ベガッ太が訪れたのは延岡駅前の複合施設「エンクロス」。市民活動やイベントが行われ、読書やカフェ、子育て支援の拠点となっている場所です。

 ここでも訪れる親子や職員の方々とごあいさつ。ベガルタ仙台キャンプのお礼と、チームのPRを行い、ベガルタ仙台のスローガン「GLAV 協創」についても説明しました。大勢の方と写真を撮ってもらって、つかの間のふれあいを楽しみました。「がんばってね」「また来てね!」と優しく声をかけられ、延岡駅を後にしたのでした。

 街角のいたるところに「歓迎・ベガルタ仙台キャンプ」と看板やフラッグが掲げられ、ベガルタを身近に感じられる延岡市。ふれあう多くの方が「J2優勝してね」「今年こそJ1復帰」と力強く後押ししてくれます。その期待に応えるべく、選手たちは延岡のピッチで今日も汗を流します。シーズンの最後には、支えてくれる延岡のみなさんにも良い報告ができますように。

(by 村林いづみ)