チームの勝利に貢献したい!~マイナビベガルタ仙台レディースMFジョーダン・マラダ FWミレイニ・カブラル

 初めての日本、仙台での生活だったが、2人ともとてもよくなじんでいた。「文化と気候に適応するのがチャレンジだと思っています。街の人はみんな良い方で歓迎されていると感じます」というジョーダンと、「仙台は大きくて美しい街です。居心地が良くて、とても楽しく過ごしています」というミレイニ。2人とも日本食を既に体験したようで、「寿司、味噌汁、ラーメン、冷やし中華、うどん…」とたくさんの日本食の名前を挙げて、ジョーダンは「もっとチャレンジしたいですね」とさらに食文化を堪能しようとしていた。

 チームにも溶け込んでいる。ミレイニは「樫本芹菜選手が英語が堪能なので、コミュニケーションがよく取れています。また、特定の人だけでなく毎日いろんな選手と交流しています」と語り、ジョーダンも「全員と仲良くしたいですね。私たちは日本語を学びたいのですが、選手のみなさんが英語で話しかけてくれて、みんなで交流を深め合っています」とチーム全体がコミュニケーションを積極的に取り合おうという雰囲気になっている。

 ジョーダンは「4歳の時にサッカーを始めました。母親がサッカー選手で祖父は審判でした」というサッカー一家で育った。「大学でサッカーをする中、本格的に選手としてやりたいと思いました」という。一方のミレイニも「私は結構始めるのが遅くて、10歳から始めましたが、すぐにとりこになりました。スカラーシップ(特待生)のような形で進学したことが、選手になったきっかけです」とブラジルからアメリカの大学へと進学し、技術を磨いて選手として成長してきた。

 マイナビベガルタ仙台レディースに加入し、数週間が経過したが、「スピードと技術はイメージ通りでそれほど驚きませんでした」というジョーダンに対し、「日本人選手とプレーしたことはあったのですが、思ったよりもスピードがあると思いました」とマイナビの選手たちのスピードに驚いたというミレイニ。連係面についてジョーダンは「キャンプを通じて日々合わせられていると思いますし、練習試合ではその成果が出ていてコンビネーションが上手くいきました。もっと選手の間のスペースを見つけて、パスをもらう前に攻撃につなげる動きをしたいですね」と手応えと今後の課題を語った。ミレイニは「課題は守備だったのですが、練習試合ではある程度チームで求められた守備の形をつかめました。まだ緊張していることもあって、パスが合わない場面もありましたので、意思決定を早くして、フィニッシュで終わるようにしたいです」と課題としっかり向き合っていた。

 いよいよ公式戦が始まるが、ジョーダンは「得意なのは速いパスと前へのドリブルです。チャンスがあればシュートやアシストを見せていきたいです」、ミレイニは「ドリブルが得意なのですが、日本のサッカーはスペースが少ないので、そうしたサッカーにも合わせたプレーを見て欲しいです」と意気込みを語る。

 最後に、マイナビサポーターに向けてのメッセージをお願いすると、ジョーダンは「チームの一員であることを幸せに感じます。サポーターにも感謝の気持ちでいっぱいです。チームの勝利に少しでも貢献できるようベストを尽くします」、ミレイニは「チームにできるだけ貢献できるよう全力尽くして頑張るのでよろしくお願いします」と共に勝利への貢献を誓った。高い技術を生かしてチャンスメイクするジョーダンと、積極的にゴールに向かう姿勢が光るミレイニ。リーグ後半戦巻き返しを図るマイナビで、早速の活躍をぜひ期待したい。