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走力・切り替え・球際磨き上げ、ジュニアユース3年ぶりの冬の全国大会へ

2021.11.27

 冬の中学生年代の全国大会「高円宮杯JFA第33回全日本U-15サッカー選手権大会」。10月まで行われてきた東北みちのくリーグトップリーグで優勝した青森山田中が、まずこの大会への出場権を獲得した。トップリーグ2位以下のチームと東北みちのくリーグチャレンジ北リーグ・南リーグのチーム、さらには各県リーグの代表チームが東北プレーオフに出場し、ノックダウン方式により残り2つの東北代表を決定することになった。
 ベガルタ仙台ジュニアユースは10月30日に行われた1回戦東北学院中戦は3-1で勝利。続く10月31日に行われた2回戦福島ユナイテッドFC U-15戦は4-1で勝利。11月6日に行われた3回戦モンテディオ山形ジュニアユース庄内戦は2-0で勝利し、代表決定戦まで駒を進めた。
 11月13日、石巻フットボール場で行われた代表決定戦ではブラウブリッツ秋田U-15と対戦した。瀬川誠監督は試合前「相手の状況を見てつなぐのでも良いし、スペースを突くのでも良いのでどんな形でも良いから相手コートでプレーしよう」と選手たちに話して試合に臨んだという。立ち上がりから勢い良く試合に入り、迎えた前半11分、DF登録だが左サイドハーフに入った門脇康太(3年)の左サイドからのクロスにゴール前で合わせたのはFW伊藤琉斗(2年)だった。「練習でも良いボールが来ていたので、練習の成果が出たと思います」と練習でも得意としていた形で先制に成功した。伊藤は2年前のJFA全日本U-12サッカー選手権大会でベガルタ仙台ジュニアの全国ベスト4進出に貢献し、11月5~7日に行われたJFAストライカーキャンプにも参加した。「全国からいろいろな武器を持っているストライカーが来ていて、自分が通用することと通用しないことが分かったので、行って良かったです」と全国のストライカーと切磋琢磨した成果をこの大舞台で出すことができた。

(FW 伊藤琉斗)

 その後は秋田U-15の反撃もあったが、キャプテンでDFラインを統率する吉田空斗(3年)は「この大会で守備陣がすごく粘り強くやれていたので、この試合も全員で体を張って守ろうと言っていました」と語る通り、選手全員が粘り強い守備を見せた。試合終盤はピンチも続いたが、瀬川監督は「昨年の今大会で、最後残り5分で追いつかれてPK負けを喫しました。走力・球際・切り替えを今年1年さらにやっていこうと積み上げてきたことだと思います」と振り返る。昨年も代表決定戦まで進みながら、MIRUMAE・FC・U-15にPK負けを喫し、全国の舞台に進めなかった先輩たちの悔しい思いを見てきた選手たちは、最後まで体を張り続けた。1-0で逃げ切り、3年ぶりの全国大会出場を決めた。
 瀬川監督は「試合を通じて、走力・球際・切り替えの部分で上回れたと思います」と試合を振り返った。キャプテン吉田も「チーム全員で守備も粘り強くやれて、相手コートで試合をし続けることはできませんでしたが、全員の力が全国大会につながりました」とチーム全員で結束して戦えたことを勝因に挙げた。全国大会に向けて瀬川監督は「一つでも多くの試合をして、選手、スタッフ、みんなが成長できるような大会にしていきたいと思います」と語り、キャプテン吉田は「東北の代表としてベガルタ仙台らしく、走力・球際・切り替えを全国で見せつけたいと思います」と意気込んだ。また、2年生の伊藤は「先輩が帰ってきたら、レギュラー争いも激しくなると思います。レギュラーをつかんで全国大会に出たいです」とまずはチーム内の競争に打ち勝とうとしていた。
 全国大会は12月11日に開幕。1回戦は山口県維新百年記念公園ラグビー・サッカー場にてソレッソ熊本との対戦が決定。勝利すれば翌日の2回戦は維新みらいふスタジアムにて鹿島アントラーズつくばジュニアユースvsサンフレッチェ広島F.Cジュニアユースの勝者と対戦する。その後12月19日の準々決勝は群馬県前橋市のアースケア敷島サッカー・ラグビー場で、12月25日の準決勝、27日の決勝は東京都北区の味の素フィールド西が丘にて行われる。ぜひ一つでも多くの勝利を挙げることを期待したい。

(by 小林健志)

(DF 吉田空斗)