【シャレン-社会連携活動】Road to ベガルタハウス | 七ヶ宿空き家再生プロジェクト ベガルタハウスをつくろう! 「ベガルタハウス”ほぼ”完成式」を開催しました!

七ヶ宿のベガルタハウスが、“ほぼ“完成!

去る11月3日(水)文化の日、ベガルタ仙台と七ヶ宿町が共同で進めてきたプロジェクト「七ヶ宿空き家再生プロジェクト ベガルタハウスをつくろう!」による「ベガルタハウス”ほぼ”完成式」が行われ、一般の方々にベガルタハウスがお披露目されました。

このプロジェクトは、今では社会問題となっている「空き家」対策に取り組む七ヶ宿町が今後の同町の発展を目指し、ベガルタ仙台と共同で7月にスタートしたもの。 「ベガルタハウス”ほぼ”完成式」の当日は、自然あふれる七ヶ宿町にふさわしく、まさに小春日和。すっきりとした青空と紅葉のコントラストが美しい景色に囲まれたベガルタハウスのもとへ、町内外から50名ほどのみなさんが次々と訪れました。

10時30分から行われたセレモニーでは、七ヶ宿町長・小関幸一さま、七ヶ宿まちづくり株式会社代表取締役・斎藤一重さま、七ヶ宿の観光PRキャラクター・源流ポッチョンと、ベガルタ仙台取締役・清水義明、ベガルタ仙台地域連携課・菅井直樹、ベガッ太によるベガルタハウス除幕式が行われました。

・七ヶ宿町長・小関幸一さまのあいさつ
「本日はベガルタハウスの完成に心よりお祝いを申し上げます。また、改修にあたった多くの方のご尽力にも感謝いたします。SDGs推進および連携・協力の協定に基づいて、SDGsの推進と、スポーツの振興、青少年の育成、地域の活性化を、ベガルタハウスを中心として図っていきたい。ベガルタ仙台の残りすべての試合の勝利と今後の発展を願っております。」

・ベガルタ仙台取締役・清水義明のあいさつ
「Jリーグの基本理念である『社会連携活動』にあるように、地域の困りごとを解決すべく連携・実践していきたい。七ヶ宿町とは、SDGs推進及び連携・協力の協定に取り組んでおり、今回第一弾としてベガルタハウスが完成したことで、町民の方々はもちろん、町民以外の方々と共に、活気ある町つくりと人口拡大に取り組んでいきたい。」

町とクラブの友好の証、そして町の活性化の拠点として

地域連携課の菅井さんは、ベガルタハウスの作業開始当初から「ジャイキン工務店」として再生作業に日々訪れています。
ハンマーやノコギリ使いなど全くの素人だった開始当初から、今ではミリ単位にこだわるほどの腕前に成長したとか。「ジャイキン工務店」 “ジャイの方”、クラブコーディネーター平瀬智行さんも度々訪れては真剣に手伝ってくれたそうです。ベガルタ仙台という証を残そうと、2階へ続く階段をベガルタカラーに塗ったのが、菅井さん一番のこだわりポイントだそう。
「クラウドファンディング賛同者の方や、現地体験参加者の方、多くの支援者の方がベガルタ仙台を思って協力いただいたことに本当に感謝しています。もちろん、遠方に住む方やコロナ禍で来られなかった方など、本当は参加したかったという方がもっと多くいたはずですし、その参加したかったという気持ちだけで充分ありがたく、感謝でいっぱいです。」 菅井さんのやさしさが詰まったあたたかい言葉でした。

セレモニー後は、同町内のみなさんには先着で「ベガルタ応援Tシャツ」がプレゼントされ、町外から来場された方々には「ジャイキン工務店」“キンさん”特製芋煮が先着でふるまわれました。
今回の芋煮は、菅井さんが慣れ親しむ山形風のおしょうゆ味に仕上げたとのことで、牛肉やごぼう、ベガルタハウス裏手にある畑でできた大根など具だくさん。でき立てあつあつの芋煮をみなさんおいしそうに食べていました。

その後はセレモニーに参列したベガッ太と記念撮影したり、参加したみなさん同士で談笑したり、畑の大根掘りをしたりなど、なごやかな雰囲気の中の「ベガルタハウス“ほぼ”完成式」となりました。

クラウドファンディングに賛同し、9月半ばの現地体験に参加されたサポーターの方にお話を伺ったところ、ペンキ塗りや板の切り出しなど全部が初めての経験でしたが、少しずつ教わりながらがんばって進められたとのことでした。すべてのサポーターがひとつになって、ひとつのものを完成させるという「経験を買う」ことに大きな意義を感じられたと、嬉しそうに話してくれました。

完成したベガルタハウスは、茶色と白に塗装された外観がとてもシックな印象。玄関では除幕式でお披露目された大きなベガルタ仙台のエンブレムが出迎えてくれます。

木目と白を基調とした内装はすっきりとしていて、入り口にサッカーボールを模した鏡が飾られているほか、細部にまでおしゃれが感じられます。部屋ごとの敷居や段差を排除した広々としたスペースでは、大きな白壁をスクリーン代わりにしてパブリックビューイングなどもできそうです!なんとフリーWi-Fiも完備!

このベガルタハウスは常時一般公開はしていませんが、今後はワーキングスペースとしての活用や学習の場・体験の場として活用していくとのこと。イベント開催時は公式サイトなどで発信していきます。

ちなみに、七ヶ宿まちづくり株式会社さん曰く、現在ベガルタハウスの管理人を募集中なのだとか!自然たっぷりの七ヶ宿町での暮らしも楽しそうですね!

最後に、ベガッ太に「ベガルタハウスで休日を過ごすとしたら何をしたい?」と尋ねたところ、

「あの子と、チョメチョメ♡」

とのこと。ご想像におまかせします。

さて、晴れて“ほぼ”完成を迎えたベガルタハウス、今後の活用が楽しみです!

(by 内田明子)